2.一度目の発症(4歳から6歳まで)

まっき様…治療中の20代女性

記憶に残っているのは、大学病院です。
紫外線治療を受けるため、自宅から1時間離れた医大に通院していました。

母とあまり触れ合えない子どもからすれば、楽しい楽しい電車の旅。
お気に入りの服を着て、おしゃれして、絵本を携え電車に乗り込み。
本の内容はすっかり暗唱してしまうほど。

治療の時間は、サングラスをかけて横になっているだけ。
治療はちょっぴり退屈だけど、通院は楽しい。実にのんきなものでした。

そのときの気持ちなどはまったく覚えていないのですが……。
ただ、母が保育園の卒業文集に寄せた文章の中に、祖母が病を患った際に

「おばあちゃんを医大に連れて行って。
私の髪の毛だって生えてきたんだから、きっと良くなるよ」

という記述がありましたので、たぶん、子ども心にも何かしら考えていたのだと思います。

保育園側でも、かなり気遣ってくださったらしいです。

発症するまでは、腰まで髪を伸ばしていました。
鏡の前で、先生に結んでもらった三つ編みを見ながらルンルンしていました( ´ ▽ ` )ノ

当時は今以上に原因不明の病気でしたから、園長先生が「まきちゃんは神経質かもしれない」と親に助言したり、家に誰もいない日は園長先生のご自宅で預かってもらったりと、手厚いこと!
祖父が園長先生の友人だったことを差し引いても、保護されていますよねぇ……(しみじみ)

ちなみにウィッグは、遠縁の誰かがウィッグ工場に勤めていたため、そこで作ってもらったようです。
いかにもなオカッパで、今思えばあれ、髪の量を子ども向けにしていなかったんでしょうね。
かなりボリューミーでした。
お昼寝のときにチクチクして不快だったなあ。