16.ウィッグで困ってしまったこと

『アコ様…完治された30代女性』

いくら昔と比べて、ウィッグの品質は良くなったと言っても、完璧ではありません。自分の髪の毛には当然勝てません。まず私がウィッグで困ったことは、髪形の分け目をつけることでした。私は、ウィッグを二つ購入したのですが、一つ目のウィッグは初めから斜め前髪にヘアースタイルが決まっているもので、購入する際のサイトの画像と実物が多少違っており、初め見たときに分け目が不自然に感じました。

実は、フルウィッグでの重要な部分は、「分け目とつむじ」なのです。この二点を工夫して、こだわって作成しているウィッグメーカーは優秀だと言えます。なぜなら髪質も重要ではありますが、この二点からウィッグだとばれやすいからなのです。
また、次に気になったのが、ウィッグの髪のボリュームでした。このウィッグで注意しなければいけないのが、髪の多いウィッグにあたってしまうことです。私が購入してしまったものも、不自然に髪の毛の量が多くて人の髪ではないように感じるほどでした。また、商品自体分け目が変えれるウィッグという宣伝で販売しておりましたが、髪の毛の量が多いために、分け目を変えると物凄く不自然で、すぐウィッグだとわかってしまいます。

そして、冬にはオシャレにアクセントをつけるため、ウィッグの上からニット帽子をかぶりました。すると、ニットをかぶっている間は様になっていますが、脱ぐとペタンコになってしまい、とてもみっともない髪形になってしまいました。
次に、ウィッグの耐久性とメンテナンスなのですが、使い始めて一ヶ月くらいたつと、とても絡んでギシギシになりオイルでお手入れしたり、耐熱性だったのでアイロンをしたりと面倒なこともありました。なので自分で毛先など痛んだところは長さをカットしたりもしました。

二つ目のウィッグは、始めからとてもサラサラでしたが、こちらも数ヶ月使っているうちに抜ける毛がとても多くなってきました。やっぱり絡んだりするので、手ぐしで優しくとかすことも出来ず、くしで一気にやってしまいます。しかも前のウィッグとは少し違ってゴムが緩く多少ずれる事もあり、気にして直す時もありました。このゴムが緩くてズレるというのは、ウィッグとしては最低です。またウィッグで困ることは、暑い日でも髪を結ぶことが出来なかったりすることです。結ぶと後ろの頭皮部分やウィッグと自分の頭皮の、連結部分が完全に見えてしまうからです。