『アコ様…完治された30代女性』
こうして2番目に行った病院でのつらいパッチテストも終わり、いよいよ円形脱毛症の治療を開始することになりました。初めからステロイドは刺激が強いため使用しないと言っていた通り、初めは外からの刺激を患部に与える治療から始まりました。まず、頭に電気をかける治療と軟膏を塗る治療、ドライアイスで冷やす治療でした。
私の場合これが一か月くらい続きました。でも、脱毛箇所からは残念ながらまだ毛が生えてくる気配は全くありませんでした。受診する前には、全面的に信用していた病院だったのですが、一か月過ぎても目に見える成果が出ないどころか、少し脱毛範囲も広がっていたので、「大丈夫かなあ。」と思うようになってしまいました。しかし、円形脱毛症は治療に時間のかかるものなので、気長に治療を続けていくしかないのです。個人差はありますが、患者さんみんな時間をかけて治療をしています。
そこから次のステップの治療として、いよいよステロイド治療にうつりました。前回の病院での苦い経験もあるためステロイド治療は、避けて通りたい治療法でもあるのですが、やはり円形脱毛症の治療にステロイドは必須らしく、再度ステロイド治療にチャレンジすることになりました。
この病院でも、なんとステロイド薬に1回投与でプレドニゾロン5㎎を処方されました。前の診療所ではプレドニン一回投与薬が5㎎と全く同じ薬を処方されたのです。しかしこの病院では、検査時には体のむくみのチェックなど、他にも副作用のチェック項目が多数あり、副作用に細心の注意を払ってくれたのと、服用量が以前の診療所よりも少なかったおかげで、副作用は全く出ませんでした。
また、ステロイドは医師の判断に背いて飲み忘れたり、自己判断で服用を中止すると副作用のリスクが高くなる薬なので、飲み忘れに十分注意するのと、薬で体に変化が少しでもあればすぐに相談するようにしました。
ここで、ステロイドによる副作用を調べましたので掲載いたします。
主なステロイド副作用
- 感染症
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 消化性潰瘍
- 骨粗しょう症
- 無菌性骨壊死
- 不眠・いらいら
- 肥満・ムーンフェイス・食欲増進
- 皮膚の変化
- 白内障・緑内障
- 成長抑制
- 離脱症候群
などになります。
今考えてみると私も確かに、以前の診療所では服用中該当する症状が何個かありました。もし、ステロイド治療中に上記の症状が見られる場合は、速やかに担当医か薬剤師の方に相談なさった方が良いでしょう。また、ステロイドは高い効果が期待できるお薬なので、あまりステロイドの知識がない医師の方でもステロイドに頼っている方も多いそうです。
調べてみると、ステロイド薬は本当に良い薬であることがわかります。使い方さえ正しければ、かなり高い効果が期待できるお薬です。ただし、この薬は間違って使うと体に大きな負担をかけてしまうので、そういったリスクも軽減するためにも、患者になる側としてはできる限りステロイドの知識を身に着けた方が良いことでしょう。ステロイド薬の使用に関しましては、ネットなどでも賛否両論の声があります。しかし、私はこの薬を服用したおかげで、髪が生えてきてくれたので、良い薬であり効果的な治療法であると思っております。