日本日本皮膚科学会ガイドライン

円形脱毛症とかつら

 

ウィズのお客様の中には、円形脱毛症の方も多くいらっしゃいます。

お客様から、かつらの使用が円形脱毛症の治療に差支えがないかご質問を頂くこ とがございますが、日本皮膚科学会発表のガイドラインからも治療に影響はなく、 推奨されていることが判ります。

安心して毎日の社会生活を円滑にお過ごしになれるよう、ウィズでは最大限のサ ポートをして参りたいと思っております。

日本皮膚科学会の円形脱毛症診療2010のガイドラインからかつらについての記述 を抜粋してご紹介いたします。

「かつらを使用することは円形脱毛症の病勢に対して影響はないが、紫外線や外 傷防御の点でも推奨される」とあります。

更に「スウェーデンなどではかつらは医療用具として健康保険の適応がある。本 邦においても病的脱毛症に対してのかつらは、医療法上認知されるべきであろう」

そして「*1QOLを改善する手段として議論の余地はない」と続いています。

*1QOL=クオリティ・オブ・ライフ (Quality of Life)

一人ひとりのその方らしい人生や生活の質のことを指す言葉で、医療現場におい ても課題のひとつとなっている考え方のようです。

かつらは心のケアにとてもお役に立てるものと思っております。

脱毛症の原因のひとつにストレスが挙げられていることを考えれば、とても有益 なものと言えるのではないでしょうか。

お医者様がこのようなことを発表されたことは、とても心強く思います。

是非、かつらに健康保険の適応を認めて欲しいと切に願います。

日本皮膚科学会の円形脱毛症診療2010より抜粋

CQ22 かつらは有益か
推奨度:C1
推奨文:局所免疫療法が無効な多発型・全頭型・汎 発型に用いてもよい.
解説:かつらを使用することは円形脱毛症の病勢に 対して影響はないが,紫外線や外傷防御の点でも推奨 される.AA 患者における使用前後でのQOL 改善度 についての報告は少ない.田中式職業検査DE-H 法に よる解析では,行動の未熟性,情緒の不安定性,不適 応感,器官劣等感がかつらの使用によりかなり改善し ている1).スウェーデンなどではかつらは医療用具と して健康保険の適応がある.本邦においても病的脱毛 症に対してのかつらは,医療法上認知されるべきであ ろう.
以上のように,かつらの有益性は,現段階では十分 に実証されていない.しかし,QOL を改善する手段と して議論の余地はないことを考慮し,局所免疫療法が 無効な多発型・全頭型および汎発型の症例に併用療法 の一つとして推奨する.

参考URL
日本皮膚科学会 円形脱毛症診療ガイドライン2010
http://www.dermatol.or.jp/upfile/1303889150_1.pdf