デコ様…完治された53歳女性
23歳の頃、商社で働いていました。
営業の事務で仕事は常に忙しく、苦情の電話対応に追われていました。
ある日、頭が痒くなって、掻いていると、指が地肌に触れたような気がして鏡を見ると、丸くはげていました。
その後も痒みは治まらず、常に掻くようになりました。
洗髪すると、お風呂の排水溝に髪の毛がたくさんたまっていて驚きました。
まるでテレビドラマでよく見る抗がん剤の副作用のようでした。
ブラッシングしても、髪の毛がずるっと抜け落ちました。
私自身ももちろんショックでしたが、その当時健在だった祖母が、私のことを不憫に思って泣いていたのを覚えています。
最初はなぜそんなことになったのかわかりませんでしたが、やはり仕事のストレスじゃないかなあと思うようになりました。
でも、会社を1日も休むことなく仕事を続けました。
ここで辞めたら、負けだと思ったからです。
ウィッグを購入するまでは、はげた部分が見えないように髪の毛をアレンジして、ピンで留めて隠すのに苦労しました。
会社の人にばれるのもイヤでした。
仲の良い同期の友達にだけは打ち明けて、はげているところが見えていないかチェックしてもらっていました。