遺伝的素因

遺伝的素因とは・・・

ご兄弟や双子の方が、同じ円形脱毛症になられるケースもあられます。

伝染する病気ではないので、なんらかの遺伝的要因があるという説も頷けます。

近年の研究では、円形脱毛症の患者様のうち、30%~40%は遺伝的要因があると いうデータがあるそうです。

遺伝的素因の原因・理由はなに?

円形脱毛症の方の脱毛している患部を調べてみると、免疫細胞であるリンパ球が集まっていることが判ったそうです。

これは、毛根の細胞を、異物とみなして攻撃しているということを意味しているようです。

髪の毛を生産する細胞が攻撃されることで、髪が抜けてしまうのです。

この攻撃をきっかけに、毛を作る細胞が休眠状態になってしまう、というケースもあるそうです。

このように、自分自身の体の一部を異物と勘違いして攻撃してしまう「抗体」を作りやすい体質の
方がいらっしゃいます。

ひとそれぞれ独自の体質をお持ちですが、体質はある程度遺伝的要素があるといわれていますね。

ただ、脱毛症という症状自体が遺伝するわけではないようです。

脱毛症を発症する場合は、手術や投薬、ストレスや外傷、出産など、なんらかのきっかけがあるように
思われます。

治療方法や病院選びはどうしたらいいの?

円形脱毛症は、できるだけ専門的な知識のある皮膚科で受診されることがお勧めです。

脱毛外来のある病院もあります。

大きな病院でしたら、脱毛外来がある場合が多いです。

表記がなくても、問い合わせてみると存在しているケースもあるようです。

治療は、その方の症状やによっても違うようです。

飲み薬や塗り薬が一般的です。

他に、わざとかぶれさせて髪を再生させるかぶれ治療や、紫外線照射、ステロイド注射など様々な治療方法があるようです。

症状改善の為の対策は?

必ず効くといった治療法は確立されていないのが現状です。

小さい脱毛箇所がひとつだけ、という場合は、自然に治癒するケースが多いようです。

一度頭部全体が脱毛してしまっても、時間経過によって治るケースもあります。

病院で検査することによって、一般的な円形脱毛症なのか、他の珍しい脱毛症なのか、円形脱毛症を併発することの多い内科の病気なのかを調べることができます。

原因や脱毛の種類を知って、適切な処置を受けることが改善への第一歩だと思います。