リレーフォーライフ2014福岡サバイバーズトーク
リレーフォーライフ2014 in 福岡 サバイバーズトーク
今年も福岡で開催されたリレーフォオーライフに参加して参りましたよ。
「笑ろうて生くばい」精神のもと、いろいろな催しが展開されました。
中でも、サバイバーズトークショーは、サバイバー(=がん経験者)の方たちが、
ご自身の経験やお気持ちを、他の皆様のために語ってくれる、貴重なトークショーです。
今回もジーンと、深く印象に残るトークを聞かせて頂きました。
乳がんをご経験の沖縄看護士の女性
語ってくださったのは、4名の女性です。
まずは、沖縄にお住いの看護士のひろみさん。
37歳の時に乳がんが右胸に発見され、その2年後に反対側、またその2年後に
卵巣へと、2年毎のがん発見となったそうです。
お母様をがんで亡くされていたので、がんに対してトラウマがあり、ショックだったそうです。
そんな中、元気になれたのは思いを共有してくれた友達の存在。
たまたま友人の看護士がいる病院で診察を受けていて、その際に院内で立ち話的に
こそっと打ち明けた際、その友人がポロポロと涙を流された……。
ひろみさんも気持ち的に精一杯の時で、気持ちに寄り添って泣いてくれる友達の存在が、
とても力強く、元気になれたそうです。
現在は、がん経験の看護士の会において、誰でも立ち寄れるコミュニティを
沖縄で作るべく、活動されています。
とても素敵ですね、優しい笑顔が生き生きとしていらっしゃいました。
皮膚がんをご経験の福岡の女性
次に語ってくださったのはじゅんこさん。
目の周辺にできたホクロの皮膚がんを経験されています。
目の近くにホクロが出来たな、と気づき、その後少し大きくなってきたな、とは思っていましたが
最初はまったく悪いものとは思わず、背中にできたおできを診て貰う為に皮膚科に行ったのが
発見のきっかけだったそうです。
先生に、おできよりもそのホクロの方が心配だよ。と言われたそうです。
検査して、結果がでるまでの1週間は、気持ち的にとてもつらかったそうです。
がんといえば死の病気というイメージがあり、いくらお医者様から99%再発転移のない
病気と言われても耳に入ってこない。
友人や職場の人など、誰にも打ち明けられない。
そんな中、妹さんにだけは相談することができ、妹夫婦がとっても支えになってくれたそうです。
今、生きていることが生きがい。
仕事もずっと続けて、死ぬまで現役でいたいね、とご主人と話されているそうです。
ニフローゼ症候群をご経験の福岡の女性
3人目のみかさんは、がんのサバイバーさんではないのですが、ニフローゼ症候群と
もうひとつの難病を経験されています。
ニフローゼ症候群は、突然の異常な足もむくみと供に高校2年生で発症し、その後長い入院生活。
1年留年し、高校2年生を2回されたそうです。
難病であり、再発の恐れもある。
生涯運動は無理で、子供も産めないかもしれない。
そんなつらい告知の中、支えになってくれたのは友人たち。
留年して1つ下の学友たちと一緒に残りの高校生活を送ることになったのですが、
とても暖かく、仲良くしてくれ、今までの同じ年の友人と合わせると通常の2倍の同級生を
持つことができ、どちらの同級生とも今でも仲良くしていらっしゃるそうです。
これが自分にとっては宝物と、笑顔で語られていました。
現在では21歳と23歳の2人の子宝に恵まれ、歯科衛生士の他、食育サポーターとしても活動されていらっしゃいます。
体は食べものでできている、ということを伝えたい。
コンビニなどの普及で、食のありがたみが薄れてきている中、
子供たちには、何を食べたらよいのか、という知識や、考える力をつけて貰いたい。という
思いをお話されていました。
口の中のがんをご経験の福岡の看護士の女性
最後は笑顔のかわいらしい一番若い女性。
看護学生のときに口の中にがんができたそうです。
上あごやのどの痛み、そして顔半分の激痛に襲われ、病院に受診。
歯科の麻酔を受けたときのようなしびれが続いたが、見た目は粘膜の色が変わっているだけで、
すぐにがんとは判らなかったそうです。
看護学生3年目の卒業間近、最後の実習を迎える時期だったこともあり、がんという病気よりも、
「看護士になれるのだろうか」という不安の方が先に立っていたと、当時を振り返っていらっしゃいました。
支えてくれたのは、病気を見つけてくれた主治医の先生。
手術後は、固形のものが食べられず、流動食。
主治医の先生は、一緒にプリンを食べてくれ、その様子を確認して、次の食事へのステップアップを
決めて下さったりと、常に温かく寄り添ってくださったそうです。
今でも人工内耳がないと上手く耳が聞こえなかったりと後遺症はありますが、
あたり前に生活できることが「すごく楽しいと」と笑顔で語られていました。
現在は、リレーフォーライフの実行委員としても活動されていらっしゃり、
ほのぼのとした癒しパワーを発揮されているようです。
まずは、がんについて学ぼう!
今回語ってくださった皆さんは、地域の為の活動や、がん患者支援の活動もされていらっしゃり、支え合うことが大事とおっしゃっておられました。
本当に頭が下がる思いです。
自分ががんになったり、周りにがんになった方がいて、自分達のように戸惑ったり、悩むことがあると
思いますが、まずは、がんについて知ることから始めて欲しい、と語られていました。
がんについて話すのも、聞くのも、とても勇気のいることだが、向き合うことが大切であると。
実は、がんの告知を受けて手術や治療に伴う入院生活までは大丈夫だが、退院後に直面する現実の方が不安が
大きいのですよ、と経験者ならではの重みのある言葉を頂きました。
私の母も子宮がんで、卵巣まで全摘出しましたが、10年経過して元気です。
2~3人に一人はがんになる時代。
ならないのが一番ですが、早期で発見できれば怖くない病気ですし、治療の選択肢も広がります。
まずは、がんというものを知って、予防、検診、そして支えあう。
とても微力ですが、私たちも発信することを通して、お役に立てればと思います。
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