山田邦子さん乳がん講演　2009年

乳がん早期発見のチャリティイベント「大丈夫だよ、がんばろう！～乳がんを乗り越えてステキに生きる～」に参加してきました。

その中で、なんとあの山田邦子さんの講演会がありました。

お話の上手さはさすがでした。

「大丈夫！」という言葉に説得力があり、 とにかく明るい、楽しい、元気になる講演です。

乳がんが発見されて２年。 それから全国津々浦々で講演をされているそうで、 全国に勇気と元気を届けていらっしゃいます。

全国をまわって判ったこと、それは乳がんになる人は、 みな「美人」だということをおっしゃり、会場を沸かせました。

乳がんに立ち向かっている、そして生き延びた、せっかく生き ているんだから、もっとおしゃれしよう。

まわりの自然の美しさにも目がいく。ああ桜がきれいだな。 口紅も新色を買ってみよう。

色々なことに意欲的になって生き生きしているからなのかも しれません。とつけ加えました。

北野たけしさんの番組がきっかけで、ご自分で乳がんの しこりを発見された邦子さん。

番組の中で、お医者様が肉まんの中に梅干の種をしこんで、 それを指で軽く押さえた感触が乳がんのしこりと同じ感触 と説明されたそうです。

その感触を頼りに、帰宅後自己診断してみると「あった」のだそう。

さっそくその先生に連絡を取り、診断。 やはり乳がんでした。 ご本人は相当なショックです。

しかし、その先生は「初期でよかったね」「自分で見つけて偉い！」 「場所もいい」とほめられ、「よかった」をくりかえされて、 「ああ、よかったんだ、私は大丈夫なんだ」と思えたそうです。

自宅近くの大きい病院を紹介して頂き、そこで１ヶ月半の 期間をかけてMRI、CT、マンモドームと色々な検査をし、初期の 乳がんが新たに２つ見つかり、合計３つの摘出手術を受けられました。

邦子さんの発見したしこりは、なんと８年の歳月をかけて9ミリに 成長したもの。 残りの2つはもっと小さかった。

こんなに検査したのにリンパの転移は開けて見なければ判らない。 もしかしたら、片腕が思うように使えなくなるかもしれない、と 言われた。

さすがに手術前夜は「もしも」を考え、もしらかしたらこの腕が 使える「最後の食事」「最後のシャンプー」「最後の歯磨き」と 心細く思いながら行ったそうです。

就寝前に明日の手術で切る場所のマーキングをマジックで書かれ、 あまりの原始的な行為にびっくり。

乳房の温存については、命が助かれば全部なくなってもよいと 思っていたが、先生は「残せるものは残しましょう」といって 残してくれた。

手術は4時間かけて無事成功。 「終わりましたよ」と言われ、麻酔から目を覚ましたとたん、 「イターイ！」ものすごく痛かった。

「大丈夫ですよ、今座薬いれたから」と言われ、「ああ、そう・・・えっ誰が？」と聞き返して笑いを誘った。

次の日からは歩行が可能で、病院の外の築地市場まで行って戻ると、 院内では「邦子さんがいなくなった」と大騒ぎになっていた。

よく歩いた方が良いと言われたのですが、病院内だけの散歩という 意味だったらしいです。まあ、普通はそうですよね。

手術は成功し、芸能界では「明るい役が来なくなる」と 敬遠される事が多いようですが、邦子さんは公表に踏み切りました。

その後、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、女優の音無美紀子さん、 賠償千恵子さんら癌経験者を中心に「スター混声合唱団」を結成し、 早期発見の大切さを伝え、がんに立ち向かっている人たちやその家族を 勇気づける活動をされています。

大きな声を出すと、免疫力が上がるそうで、 会場の中でも歌を一緒に歌いました。

邦子さんは歌も上手だったんですね。 音程がすばらしく、びっくりしました。

本当にとっても楽しい講演でした。 明るさと元気とパワーに、すっかりファンになってしまいました。

講演の中で何度も「だ～いじょうぶ！」とおっしゃていたのが 印象に残っています。

男性の2人に1人はがんになる。女性は3人に1人。

早期発見で、手術後もきちんと治療を続ければ何にも怖くない、 だ～いじょうぶ！

早期発見の大切さを啓蒙し、がんに立ち向かっている人を勇気付けている こういった活動は、本当にすばらしいことですね。

今回このイベントに参加できたことはすばらしい経験でした。

Ｗｉｔｈもがんに立ち向かっている方達への応援ができたらな、と思います。

乳がん早期発見のチャリティイベント「大丈夫だよ、がんばろう！～乳がんを乗り越えてステキに生きる～」に参加してきました。 その２へ進む