リレーフォーライフ福岡2017 いのちのHR
いのちのホームルーム NPO法人キャンサーサポート

日本人と癌 罹患率は2人に1人
いのちのホームルームという講演を拝聴しました。がんについての授業です。
「いのちのホームルーム」では、医療の現場で働かれている方からは「がんとはどのような病気なのか?」
がんを経験した方からは闘病中の出来事や、がんを通して得たものについてのお話がありました。
普段お二人は、それぞれ「医療者スピーカー」「患者スピーカ―」として、様々な学校を訪問して
がんとはどのような病か?どのように乗り越えたか?を伝える授業をされているそうです。
(学校訪問時は、「授業ヘルパー」という補佐役の方もいらっしゃるそうです。)
そのお話の中で衝撃を受けたこと。
人間のたくさんあるパーツの中で、絶対にがんにならないと言われている場所は、
髪、爪、歯のたった三か所だけだということでした。
これらの部位は、細胞分裂が行われないからです。
人間の体を構成する細胞が毎日細胞分裂を繰り返していると、その中で「コピーミス」というものが起こり、
その「ミス」した細胞が除去されずに増殖してしまうとがんになるというのです。
細胞分裂をしない人間など存在しません。
「がん」という病は、決して対岸の火事ではありませんでした。
そんな当たり前のことに、このお話を聞いてやっと気づきました。
がんからの贈り物・・・キャンサーズギフト
いのちのホームルームという表題のついた、がんについてのお話しで、二人目の
スピーカーは、口腔がん(上あごにできたがん)のサバイバーである、山本さんです。
がんを経験された女性からは、「キャンサーギフト」についてのお話がありました。
口の中のがんのために、口蓋を切除する手術を受けたそうです。
そのため、今も口の中には穴が開いていて、専用の入れ歯のようなものを着けていないと食事をしたり、話したり
することができないということでした。
がんの治療後、耳も聞こえなくなってしまい、今は人工内耳を使っているそうです。
この方は毎日、帰宅すると入れ歯と人工内耳を取り外します。
すると、毎日必ず「話せず、食べられず、聞こえない時間」がやってきます。
彼女にとって、そんな時間こそががんからの贈り物、「キャンサーギフト」だというのです。
「今日、友達と話せて楽しかった。」
「今日食べた物が、美味しかった。」
「風の音を聞くことが出来て、良かった。」
毎日毎日、そんな風に色々なことに感謝ができるからだとおっしゃっていました。
すごく強くて、優しい女性だと思いました。
この言葉と、涙を流しそうになりながらも決して笑顔を崩さなかった姿が、今も忘れられません。
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