働き盛りの女性のための「がんセミナー」
2013年4月19日、福岡市内で行なわれた『働き盛りの女性のための「がんセミナー」』を拝聴してきました。
講師は、桜井なおみさんという女性です。
NPO法人HOPEプロジェクトの理事長をなさっています。
2004年に30代で乳がんの診断を受け、右乳房切除術と化学療法(FEC)およびホルモン療法を受けたがんサバイバーです。
その経験や社会スキルを生かし、ご自身も治療を受けながら、子育て世代・小児・若年性がん患者支援の会を始動。
一年後にNPO法人化され、様々な活動を通してがん患者の支援に尽力されています。
がん治療開始から8年半、ホルモン療法5年目を迎えられる桜井さんは、小柄でとても柔和な表情の中にも、凛とした強さを感じさせる女性です。
二人に一人はがんに罹患する現在、がん患者さんが直面する肉体的(physical)、精神的(mental)、社会的(social)な問題については、何ら解決策(solution)もない実情です。
治療を続けながら働き続けることの難しさに疑問を感じ、がん患者に対する社会の偏見や生への不安を常に抱いている。
がんサバイバーである当事者が切り拓かなければ、状況は何も変わらないと、「支援から自立へ」を合言葉に、弱者を排除しない、誰もが自分らしく生きられる社会の実現を目指しています。
ご自身の経験を通じて、現在のがんの現状や日々進歩している治療法、また、治療にあたっての患者さんの心情などをスライドを使いながら分かりやすくお話し頂きました。
中でも心に響いたのは、「一番つらかった言葉は、『がんばれ!』という言葉だった」という事でした。
がん患者さんはもうすでに精一杯頑張っていらっしゃる。
これ以上どう頑張るのか・・・と。
それよりも必要なのは「一緒に頑張ろう」「出来る事があればいつでも言って下さい」という言葉です。
患者さんの心に寄り添う言葉が必要だという事に改めて気付かされました。
今回、とても貴重なお話を伺えた事を日々の弊社の業務を通じてがん患者さんの心に寄り添うことができたらと感じました。
桜井さん、ありがとうございました。
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