夏は皮脂が出るから洗い流さないトリートメントは不要って本当?
トリートメント、コンディショナー、リンス
髪にまつわる噂話で、『夏は皮脂が出るから洗い流さないトリートメントは必要ない』という噂があるのをご存知でしょうか?
噂を検証する前に、そもそも、トリートメント、コンディショナー、リンス、その3つの違いをご存知でしょうか?
私の認識も間違っていましたので、勉強させて頂きました。
それぞれの特徴を下の表にまとめてみました。
トリートメントは「治療」、コンディショナーは「調節」、リンスは「すすぐこと」という意味があるそうです。
特徴 | 効果 | その他の長所 | ||
トリートメント | 内 | 髪の内部からダメージを回復させる | 傷んだ髪の毛の内部に栄養を染み込ませ、本来の元気な髪の毛にする | リンス・コンディショナーの機能を併せ持つタイプがほとんどである |
コンディショナー | 外 | 髪の表面を保護する特徴がリンスよりも強い | 髪の表面を保護しつつ、さらに髪の表面のコンディションを整える効果がある(ハリやコシを加える) | 保湿効果が高い |
リンス | 外 | 髪の表面を保護する | キューティクルの傷みを防ぎ、指どおりをなめらかにする | 髪の水分の蒸発を防ぐ |
トリートメントは、髪内部に栄養を浸透させ、髪のタンパク質等、栄養分が抜けてスカスカな状態の髪の毛を 本来の元気な髪の毛に回復させるそうです。
リンスとコンディショナーは、ほぼ同じで、コンディショナーの方が効果が強く、リンスの進化系といった印象 です。
コンディショナーがコンディションのイメージから、内部に浸透すると思っていましたが、実は違うのですね。
もともとリンスしかなかったちょっと前の時代は、洗浄力の強いシャンプーしかなかったので、洗いあがり の髪の毛がゴワゴワしていました。
その為、髪をなめらかに、指どおりよくするリンスが必要だったのですね。
しかし、最近ではいろいろな成分が含まれた(シリコン等)シャンプーで洗い上がりの髪の毛もごわつかない そうです。
すると、しだいに髪をなめらかにするリンスはそれほど必要ではなくなったと考えられているようです。
そのような背景から、髪の表面を保護し、さらに髪の毛にハリやコシ、しなやかさが出るような効果がある コンディショナーに切り替わってきたようです。
3つの違いは大体お分かり頂けたかと思います。
使用上の注意点
ここで噂の検証に入る前に、もう少し、使用上の注意点を補足させて頂きます。
トリートメントとコンディショナーやリンスを併用する人もいらっしゃるかと思います。
併用しても大丈夫なのですが、それぞれの特徴を理解していないまま使っているせいか、使う順序が違って
いる人が多いそうです。
コンディショナーやリンスの後に、トリートメントしている人、これは効果が期待できません。
コンディショナーやリンスは髪の表面をコートするので、トリートメントの成分が入りずらくなってしまいます。
トリートメントの効果が優れているので、最後にしようと思っていたら、こんな落とし穴があったのですね。
シャンプー後に、トリートメント効果で髪の内部に栄養を浸透させ、コンディショナーやリンスでしっかりと
保護する。
これが正しい併用方法だそうです。
また、トリートメントもコンディショナーもリンスも、毛穴に油分を残してはいけません。
頭皮にトリートメントやリンスをつけてしまうと、毛穴を防いでしまうので、毛先のみにつけることが一般的に
知られているそうですが、恥ずかしながら私は知りませんでした。
女性の方はほとんどご存知だと思いますが、男性は知らない人もいらっしゃるのかと思います。
毛穴からは、必要な油分が出ています。
すすぎがしっかりできていなく、頭皮にトリートメントやリンス剤の余分な油分を残しておくと、毛穴から
出てくる油分と合わせて過剰な油になり、バランスがくずれてしまうそうです。
トリートメンとの噂を検証
ここで、夏は皮脂が出るから洗い流さないトリートメントは本当に必要ないのか検証していきたいと思います。
先程もお伝えしたように、夏場に限らず、人の頭皮からは、毎日少しずつ皮脂がでています。
毎日髪を洗う習慣が定着したのは、ここ20~30年と思われますが、毎日髪を洗う習慣がなかった頃には
頭皮から出る良質な皮脂(栄養分)を、毛先まで行き届かせるように、ブラッシングを1日100回以上しましょう
というような美容方も推奨されていました。
今では、多くの人が毎日シャンプーをするようになり、あまり頭皮に皮脂が貯まらなくなってきたようです。
しかし、夏場は皮脂の量が増えてきますので、髪の短い男性にとっては洗い流さないトリートメントは必要
ない人が多くなるかもしれません。
一方、髪の長い女性にとっては、皮脂の油分だけでは毛先まで栄養分が行き届かず、パサパサになること
も十分に考えられます。
したがって、単純に夏場は洗い流さないトリートメントは必要ないとは言い切れないようです。
髪のなめらかさが足りないように感じる時は、トリートメントした方が良いそうです。
コンディショナーやリンスだけでは、髪が乾くまでの間にきしんだり絡んだりすることもあるそうですので、
髪の状態を見極めて、適切に判断することがお奨めと言えそうです。
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