ウィグホ・フェス in 福岡 大盛況でした!

2015年9月5日(土)ウィッグホ・フェス福岡

ウィッグホフェス福岡2015

東京在住の増田はるよさん主催
ウィッグイベント『ウィッグホ・フェス』
福岡での開催が実現しました!

来場者はスタッフや協力者も含めて45名くらい。鹿児島や熊本など、他県から いらした方もいて、会場は満員御礼となりました。 当日、会場にいらっしゃることができなかった方の為に、レポートさせて頂きます!


ウィッグ放題、略して「ウィグホ」

脱毛でウィッグを使う方のためのイベント「ウィグホ・フェス in 福岡」が9月5日(日)に開催されました。なんと5歳から70歳オーバーまでの幅広い年齢の37名の方にご参加頂きました!

このイベントは、今年の5月に行われた「ウィグホ・フェス in 東京」が大好評で福岡でもやって欲しいとの要望が上がり、開催が決定したのでした。

「ウィグホ・フェス」とは、実は、ウィッグ放題フェスティバルの略です。ウィッグを使う人、脱毛に悩む人が集まって思いを語ったり、ウィッグを思う存分に着けてみようよという趣旨のイベントです。

増田はるよさんという長年のウィッグユーザーの方でご自身の脱毛の経験や思いをブロを書き綴られ発信されている女性が、毎日使っているウィッグのことをもっと自由に語ったり試着できるイベントをやろうと思い立ってブログで呼びかけたのが「ウィグホ・フェス in 東京」の始まりでした。

すると、なんと80人もの人が集まったというのです。東京の次は、なんとウィズの本拠地の福岡でした。 「ウィグホ・フェス in 福岡」は、増田はるよさんが主催され、ウィズは今回お手伝いをしたというわけです。ウィズの他にもファッションウィッグのメーカーさんが参加しておられました。

場所は、福岡の街の中心である西鉄天神駅の真横の警固神社に併設された会館でした。多くの若い女性の他に、幼稚園児や小学生の子供さんやそのご家族、シニアの女性数人に男性ユーザー2人と参加者もバラエティに富んでいた上、40畳の和室の部屋で座布団に座って行われるイベントはなんか不思議な感じでした。

同じような脱毛の悩みを抱える人が自分の周りにはほとんどいないのが現状です。普段なかなかオープンにできない思いを語ったり、気兼ねなく複数のウィッグを試してもらおうと、様々な企画を考えました。

会の開催にあたっては、脱毛のことをたくさん書いていらっしゃるウィッグユーザーのブロガーさんが自分のサイトで告知をして、ご協力くださいました。感謝感謝でした。

なかなか脱毛のことを語れる会はありません。このイベントのことを多くの人に知って頂こうと、福岡の新聞社の記者さんに話すと、なんと大きくこのイベントのことを記事にしてくださったのでした。新聞は、普段ネットをあまり見ない方 々に届いて、記事を見てイベントに参加したという人も多くいらっしゃいました。

ウィッグホフェス新聞



あなたは一人じゃないよ

このイベントで一人で悩みを抱え込んでいる方に「一人じゃないよ」と伝えたかったのです。自分の思いを話し、いろいろな人の話を聞くうちに、自分の思い込みが壊れて新しい世界が広がったりするものです。

自分で勝手に「これは無理」とか「やれない」と思っていたことが、同じ環境でもスゥ~ッとやっている人もいて、「なんだ、できるんだ」とわかったりします。

今回のイベントは、ウィッグユーザーの方が日ごろ自分が思っていることやぶつかった悩み、そしていろいろな経験を語り他の参加者の方と気持ちをシェアできるグループトークセッションの時間をもうけました。

参加者は、同じユーザー同士だからこそ、気兼ねなく思っていることを語り合えたと本当に感激していらっしゃいました。やはり人の話を聴くと別の世界が開けるようで、本当に今回参加してよかったとおっしゃるユーザーさんの声を聞いたときは、本当に嬉しかったです。

また、また眉毛やまつ毛もない方も多くいらっしゃるのでメイク講座も行いました。また、ウィッグでおしゃれをしたいという希望を頂いていたので、ウィッグのヘアアレンジ教室も実施されました。

もちろんいろいろなウィッグを触って試せる時間もあって、一人で何個もとっかえひっかえかぶって試しておられる方もいらっしゃいました。 3時間半はあっという間で、かなり濃い時間だったように思います。

ウィッグユーザーさんと深くたくさん話す機会を与えられて、私もものすごく勉強になりました。これを商品作りに生かして行こうと思いました。




当日のプログラム内容は以下の通り

1)最初にイベントの主催者、協力者の方々の挨拶
2)4つのテーブルに分かれて、グループ内で情報シェア
3)各グループからの代表者がご自身の体験や近況を披露
4)眉やまつ毛のメイクアップ講座
5)ウィッグのアレンジ講座
6)ウィッグの試着し放題
7)閉会後、有志で懇親会



主催者の増田はるよさんのご挨拶

ウィッグホフェス増田はるよさんのご挨拶
(当日は、写真撮影を控えました。後姿のものだけ掲載します)


小学校3年生の時に脱毛症を発症し、ウィッグ生活をされています。 一度生えそろって、ウィッグなしの生活になったのですが、再発して、全脱毛に。 眉毛もまつ毛も抜け落ちてしまったそうです。 それ以降は、ずっとウィッグ生活。 普段あえてそれを口にすることはなく過ごしていらしたそうです。

ところが、ある人からはるよさんの体験をブログで発信して欲しいと頼まれ、 昨年の秋からブログを開始。ありのままの自分を発信することで、同じ病気の方との輪が広がり、普段の生活 の中でも、自然に脱毛症やウィッグを着けていることを口にしている自分がいた、と おっしゃっていました。

モデルの仕事のオーディションでは、金髪を他の色に変えられるか聞かれた際に、 「ウィッグなので、むしろ何色にも変えられます」と答えられていたそうです。

実際、ショーの現場ではヘアメイクさんに事情を話したところ、編み込みの素敵な ヘアスタイルにセットしてくれて、ウィッグでも何の問題もなかったそう。

過去にウィッグを理由にオーディションで断られた経験があり、それ以来ウィッグを隠してきたが、 それはたまたま、その人がそういう判断をしただけで、すべての人がそうではない。

自分で枠を作っていたのかもしれない、もっと自由になんでもして良いのでは?歌手やダンサーとして活躍されているはるよさん。とても輝いて見えました。


With宮崎もご挨拶

ウィッグホフェスWith宮崎もご挨拶
(当日は、写真撮影を控えました。後姿のものだけ掲載します)


2000年の頃、ウィッグ屋さんを始めるのに迷っていた時、決め手となった知人の妹さん のお話を弊社の宮崎がさせて頂きました。

鼻の手術をきっかけに、急に脱毛し、頭髪がすべて抜けてしまった彼女。 当時20代でした。最初はすぐに治るだろうと考え、バンダナを頭に巻いて過ごして いたが、なかなか髪が生えてこない。そのうち、友人から「見ている方がつらいから、 お願いだからかつらを着けて」と言われたそう。

その時は、大手メーカーしか知らず、1個70万円のウィッグを購入。それからは ずっとウィッグを装着。消耗品なので、買い替え時期が来ると、また70万円を支払う。。 まるでウィッグの為に働いているようだった。あなたが安くて質の良いウィッグを ネットで売ってくれるなら、喜ぶ人たちが沢山いる。是非やって!と背中を押されたのです。

まだインターネットで通販するのが珍しかった時代のお話しでした。 当時、こんな素敵な集まりが実現するなんて、誰が想像できたでしょう!


参加者の方のお話グループシェア♪

今回の参加者はほとんどが女性!対象者の男性は2名のみでした。 おしゃれな女性が多く、素敵にウィッグを着け、キラキラして見えましたよ。

まずはテーブルごとのグループに分かれて、一人ひとりご自分のお話をして頂いて、 皆さんで情報を共有しました。 いきなり大勢の方を前に、ご自分の話をされるのは厳しいですが、小さなグループ なので、和気あいあい、時に涙・・と楽しくて濃いお話しができました。

当日は、同じ病気の方に会ったのは初めて!とい方も何人かいらっしゃり、電話番号や メルアド交換をされていて、個別のお付き合いも始まっているようでした。

年齢や地域が近い所で、同じ悩みを共有できる友人ができるのって、とても心強い ですよね。こんな素敵な機会をセッティングするお手伝いが出来て、とても嬉しく 思いました!!


グループを代表して、お役立ち経験談の発表シェア♪

続いて、グループから「是非それ皆の前で発表して!」と選ばれた方が、皆の前で 発表してくれました。

ウィッグでは、敬遠されがちなプールですが、プール好きなので、家族と一緒に 行きます!という方がいらっしゃいました。すごく可愛い若い女性です。

ええっプール!? と驚きのどよめきがありました。対策は、人工毛のウィッグを着けるという ことでした。普段は人毛ウィッグをご使用ですが、プールに入る時は、人工毛ウィッグを 着用しているそうです。人毛は紫外線や塩素での傷みが気になりますもんね。

両面テープでしっかり固定したり、帽子やゴーグルで押さえるのも有効だそうですよ。

他には、ウィッグ着用の友人3人で、ジェットコースターに乗って楽しかった! ズレずに全然大丈夫でした!というお話もありました。 楽しそうですね。

ウィッグホフェスジェットコースター



眉毛&まつ毛のメイクアップ講座♪、ウィッグのアレンジ講座♪

女性の皆さまには大人気でした。 人数が多かったので、2つに分けて同時開催し、1部が終わったら、チェンジして、と 2部構成にしました。

ウィッグのアレンジもハーフアップや三つ編みアレンジなど、可愛い髪型で好評でした。

眉とまつ毛は、お顔メイクのポイントになりますので、とっても大事! ウィッグに負けないお顔にする、アイメイクを伝授です。

円形脱毛症.info』から抜粋したテキストを参考に進めました。
▼詳しくは、「 眉毛メイク」「 アイライン・まつ毛」をご覧下さい。




ウィッグの試着し放題

ウィズとリネアストリアさんのウィッグを被り放題のコーナーです。 最初は遠慮がちに触って見るだけの方が多かったのですが、だんだんとご試着に チャレンジされる方が増えて来て、ホッとしました。 ウィズのかつらを見て、わぁー!すっごい自然!判らないねーと言って頂けて嬉しかったです。

かつら着替えの際には、他の方から見られないように、こんなお着換えテントを用意しました。 一人個室がすぐにできて、人目が避けられます。

ウィッグホフェスお着換えテント



閉会後の懇親会

ウィッグホフェス閉会後の懇親会

懇親会は、18名くらいの参加となりました。 会場でできなかった話や、話足りないことを、皆さん楽しそうにされていました。

同じ悩みを持つ方と、「そうそう」「あるある」「えっそうなの?」「それいいね!」など、 日ごろこんなに脱毛やウィッグの話をすることはめったにないことと思います。

初対面の人が多い中、大いに盛り上がっていました。 写真は、前日のはるよさんと、ウィズスタッフでの飲み会風景です。


ウィッグイベントを終えて

今回このイベントを主催された増田はるよさんの行動力やパワーは、本当に素晴らしいな!と 思いました。 そして、色々な形で、東京や福岡から賛同してお手伝いをして協力をしてくれる方達がいらっしゃる。

今回も、沢山の方にご協力頂けました。ブログで開催を告知して下さった方々、チラシ作りや会場探し、 手配をして下さった方々、他にも色々・・本当にありがたいです。 Withもその中に入れたことを、すごく光栄に思います。

「一人じゃないよ、もっと自由に楽しもう!」という趣旨が、多くの方の共感を呼んでいるんだな、と 深く感じ入ります。

ウィッグホフェス



乏毛症

今回の参加者の中に、小学生と年中さんの女の子がいました。 どちらの女の子も乏毛症といって、生まれつきの縮毛と薄毛の症状があるお子さんです。 二人ともまだウィッグは着けていません。 お互いに同じ病状の子と会ったことがなく、「他にこんな頭の子がいない」と両親にうったえることが あったそうです。

今回、その女の子たちが、初めて出遭う瞬間に遭遇できたことは、とても嬉しい出来事でした。 大人の女性が多い中、顔が曇りがちだった小学2年生の子。年中の女の子が隣に座って帽子を とった瞬間、それを見た小学2年生の女の子の顔がほころびました。 年齢の近い女の子が来て嬉しいのと、初めて同じ頭の女の子に会えた嬉しさでしょう。

イベント終了後は、家族ぐるみで食事に出かけられたそうです。 今後、情報交換や悩み相談もでき、地域も近いので心強いですよね。

そのお母様がこんなことをおっしゃっていました。 「この子の将来を心配していましたが、今日ここに来て、こんなにウィッグを素敵に着けて、 おしゃれで皆さんキラキラしてて・・、すごく力になりました。」 実際に会うことで、こんなに多くのことを一瞬で得られるという機会は本当に貴重と思いました。

ウィッグホフェス子供



抜毛症(トリコチロマニア)

また、現在ウィッグユーザーではないのですが、以前、抜毛症(トリコチロマニア)という病気で、 ウィッグを使用していた経験をお持ちの方が参加して下さいました。 抜毛症とは、自分で自分の髪を抜いてしまう病気で、精神的な部分が大きく影響していると 言われています。

高校生から大学、社会人になるまで続いたそうです。当時はどうしたら良いか判らず、 色々悩まれて苦労されたようです。 20年経過した今では、すっかり治り、ウィッグのことは忘れて過ごされていたのですが、 ウィッグイベントの新聞記事を見て、是非元気になった自分を見て、何かを感じて貰えれば、 とお話しをして下さいました。

同じ病気の方にとって、とても参考になると思いますので、後日インタビューをお願いしました。 記事ができましたら、後日ウィズのホームページにて、アップさせて頂きますね。

ウィッグホフェス抜毛症



 - セミナー・イベント報告

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